「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない。がキャッチコピーの『嫌われる勇気』ですけれど…。
注目した一節は、
「自分の不完全さを認める。」
さらに「劣等感はむしろ持っていたほうが良い。」です。
うまくいかなくても前の自分よりも1つ良くなったこともあるよね。劣等感をなくさず人から学び少し勉強して生きていければそれでいいんだよ♪と。
アドラーはオーストリアの精神科医。フロイトと同世代の心理学者でもあります。
第一次世界大戦では軍医として従軍し負傷者の治療、なかでも神経症の治療を行ったそうです。矛盾する価値観の中で人間がしあわせに生きるために必要な感覚を探求しました。
後半にアドラーの解答が記されています。
「これだけ尽くしているのだから、好きにならないのはおかしい」と考えるのは見返り的な発想。嫌われる可能性を怖れることなく、前に進んでいく。坂道を転がるように生きていくのではなく、眼前の坂を登っていく。それが人間にとっての自由なのだと。
アドラー心理学で考えると、相手の課題(どう思っているのか)に対して自分はそんなに気にする必要がないと気づかされます。ただし家庭内では別、言うまでもありませんが。すなわち他人はどうすることも出来ないのですから。
これからポジティブに生きるにはこれか、と思いました。
ただし、何ごとにも当てはまるのでしょうが、過度なアドラー信者にはならないことかと。
私はカナダ人と結婚して悩んでしまったこともありましたし、仕事も子育てもしんどい時期が続き精神的にまいってしまった時もありました。今は随分とふてぶてしくなった気がします。帰国すると立教の仲間が集まってくれて「セントポールの隣」で変わらぬ宴会を開いてくれます。私の為だけじゃありませんが、現況を聞いてもらったりするだけで心が落ち着き励みにもなっています。
北米でもこのサイトを拝見しています。遠く離れていても母校とつながっていることにほっとする毎日です。会員でもないのに、あつかましくて恐縮ですが、町田の皆さん今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Dunn
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