仙台市の霊屋下(おたまやした)には伊達政宗公が眠る瑞鳳殿(ずいほうでん)があります。かつては伊達家の武家屋敷が立ち並んでいたのでしょう。
私は秋田からこの地の下宿に一人転居して仙台の高校に通うことになりました。「秋田弁」は途方もなくわかりませんでしたが、東北随一の街仙台も予想に反して単語の意味が分かりませんでした。
【代表的な仙台弁】
アッぺトッぺ ちぐはぐ 「それではアッぺトッペだべ」
いだますい もったいない 「そんないだますいことすんじゃね」
おどけでねえ 大変だ 「それはおどけでねえなー」
ごしゃぐ 怒る 「そんなにごしゃぐもんではね」
おだず ふざける 「おだずなよ」
ねっぱす 貼り付ける 「ボンドでねっぱせばいい」
あべ 行くよ 「そろそろあべ」
分るものありましたか?これ、立派な日本の言語です。
やがて立教大学に入学しクラスで会話すると、これが又よく分らない。
シカト.オートン.フケル.フカシ.サンタマ.ナンコチガイ(三多摩はスラングにあらず。)
イントネーションこそごまかせますが単語の意味が不明だと相手の意思が理解できないし、いちいち尋ねるとなれば田舎者がバレる。困りました。
さて、話は変わって近年使われる「ネットスラング」についてです。
最近よく耳にしSNSで若い人によく使われる「言語」です。こちらに至っては全然分かりませんし、いくつかを理解しようとも思わなくなりました。
都知事選で脚光を浴びた人が用いて話題になっている「オワコン」。何年か前に流行りましたね。
「終わったコンテンツ」の略です。つまり、今は通用しない。そのことに気づかず、かつての仕組みや考え方にこだわって変化を嫌い、衰退しているサービス・組織、などを意味します。
ホームページはオワコンと言われてもう何年も経ちます。SNSとスマホの普及がその理由です。かつては情報を発信する主要な手段だったHPですが、今やXなどの手軽に情報を共有できるプラットフォームが主流となりました。
SNSが日々のコミュニケーションツールとして不可欠な存在になっている今日、基本的に大きな画面(PC)で閲覧するホームページは「オワコン」かも知れません。
町田立教会HPはPC仕様をスマホで見ることが出来るよう設定して頂いておりますが、いかんせん文字が小さく年配者には読みにくいかも知れません。
分析すると当会HPの閲覧デバイスは、PC閲覧52% スマホ閲覧が47%でした。
HPがSNSに駆逐されるかと言えばそうではない。SNSと違い、デザインからコンテンツまで全て自分の思い通りに仕上げることができるため、ブランドイメージが構築しやすいし、どのターゲットに向けたコンテンツなのかも制作者側で自在に運用が可能です。ターゲット(当会で申せばお馴染みさん以外の一般会員・入会予備軍)に向けて発信するための基盤であり続けることは当分ゆるぎないと思われます。
SNSは瞬時に情報が拡散する一方で、情報の永続性には欠けるため、HPとの組み合わせが効果的な時代なのかも知れません。
HPはオワコンとは言えず、むしろSNS→HP//HP→SNS の連携が研究テーマなのでしょう。
石井
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