標題のこのシリーズ、最初の投稿者が「Biblio」を「図書館」と和訳したのは??ですが、その一所懸命さに共感してお付き合いさせていただきます。
最近の作品ではありませんが映画化されて爽快な気持ちにさせてくれるのは、何と言っても藤沢周平と浅田次郎の小説です。
映画をご覧になられた方も多いことと思います。
幕末の山形(庄内地方)はそうだったのだろう。下級武士の生活はこうだったのか。時代考証の精緻なこだわりを感ずる誠実な作品でした。また作家の郷土への思慕が伝わってきます。
映画で言うなら宮沢りえさん。彼女の出演した作品の中では随一だったと思います。認知症の老婆役、幼い娘たち、本当に可愛らしく素晴らしい演技でした。
ゲンノマエ(帯留めにはさんだ財布を真正面から抜き取る芸当)のおこん姐さん
小説の主人公に憧れたのも初めてでした。
男気の黄不動
血のつながらない頑固な父親とのやりとり。男そのものの「純愛」。栄治役の椎名桔平さんは「はまり役」でした。
大正ロマンのたおやかな時代。
一方、赤紙一枚、人の命をかっぱらう国に対して、へのつっぱりにもならないことを承知で天下のお宝をうばう。痛快でした。
池田有子
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